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  ライン劣化実験
   ラインが劣化する原因としては、釣り中の根ズレなどによる、表面の傷
  とか、ローラーやガイドとの接触によるヨレや傷。
   後はラインが吸水・乾燥を繰り返す事での劣化とか、温度・湿度・魚が
  来た時の荷重(伸び)などでも劣化するのは何となく判ります。
  
   しかし!紫外線劣化って何?
  
   な〜んて、疑り深い人の為に曝露実験をしてみました。
   な〜んて、疑り深い人の為に曝露実験をしてみました。 
  
   確かに紫外線劣化なんて日常で感じるシーンは少ないし、目で見える
  人は居ないと思いますので検証開始!
  
  
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  ナイロンとフロロを曝露試験
   曝露試験とは、実際に使用される環境に設置し変化を調査する方法で
  ラインを引き出して曝露状態としました。
  
  
   と言う訳で、実験はいつもながらの超アナログで実施。
   今回は傷・ヨレではなく紫外線による劣化目的ですが、実際の釣り環境の
  中でのライン劣化を調査するために屋外で放置をしてみました。
  
   ヾ(´ε`;) まあ、紫外線だけを照射と言うのも個人では無理なので…。
  
   【試験方法】
   ・フロロカーボン使用ライン
    サンヨー製/APPLAUD-GT-R/4Lb/0.173mm
   ・ナイロンライン使用ライン
    Daiwa/月下美人-ナイロン/4Lb/0.165mm
   ・設置期間
    6月1日〜8月1日(2カ月間)
   ・設置環境
    (6月)日平均気温22.2℃/湿度75%/日照時間145時間
    (7月)日平均気温26.4度/湿度79%/日照時間151時間
   ・設置場所
    (-ε-; 下手な場所に設置しておくと子供が引っ張りそうなので、僕の
  部屋の外ベランダに設置。 マンションの配管受台が丁度良かったので
  それにくくって設置しました。 約5Mを平行に並べてラインを引っ張らない
  ように軽く設置。 (完全に浮いているように設置)
   ベランダ環境は東向き。午前中は完全に日光を受けていますが、午後
  は日陰になるエリアです。
  
   ※屋外曝露なので、紫外線だけではなく、湿度・気温の影響も当然に
  受けています。
   ※設置期間中、夜間の紫外線影響はありません。
  
  
  
  試験後のラインはどうなったの?
   2か月間放置したラインを回収して、保管していた新品ラインと比較。
  
  
  
   屋外にある状態ではパッと見の劣化は感じられませんでした。
   (-ε- ?本当に劣化と言うレベルの変化あるの〜?と指で触ってみて
  ビックリ。
   特にナイロンラインは新品と比べるまでもなく白くなり、触った感じも
  ザラザラとしています。 これは強度も弱そうですなぁ〜。
   
  
  
   一方、フロロカーボンは見た目には判りにくいですが、新品と比べると
  やや白色に変化。(比べないと判らない) 表面はザラザラした感じは
  ないのですが、張りが出たと言うか硬化したと言うか…ラインの柔軟性
  が減った感じがします。
  
  
  
  
  引っ張って強度を測定してみた
   なんだか凄く弱そうになったラインでしたので引張強度をアナログ
  で測定してみました。
   測定方法は魚の重さを測るデジタル秤を用意。 ホールド機能が
  あるので、切れた瞬間のMAX数値を記憶させます。
   ラインの長さは約50p。 ドアノブに片方を巻きつけ、秤を水平に
  して、超ゆっくりと手で引っ張り切れた数値を計測。
   結束強度ではないので、結束部で切れた場合は再測定とします。
  
  
   試験は凄くスムーズに終了。 3回の平均値を測定してみました。
   
   やってみて驚いたのは、ナイロンラインがビックリする位にアッサリ
  と切れちゃう事でした。 ボロボロだッ。
  
  
   グラフ化するとよく判ります。
   フロロカーボンは変化は少ないです。 少ないと言っても21%程は
  強度低下していますし、切れる瞬間も伸びが少なくて切れます。
   ナイロンラインに関しては、全く別のラインになっています。 新品
  ラインでは伸びがあり最後はバツンッと弾けるように切れますが、
  試験後のラインは伸びが少なく、驚くほどアッサリとプチっと切れて
  しまいました。
  
  
  
  
  試験結果を考えると
   プロは毎回ラインを交換する…なんて本でも書いてたりもしてますが、
  普通の釣り人は超もったいなくて出来ません。
   大抵は艶が無くなったとか、何となくザラザラ感があるとかで巻替えを
  したり、何となくの期間で交換しています。
   (´ε`;)←意外と僕は意外と几帳面な部分もあって、メモしてます。
   巻いた日付と巻いたラインの銘柄、ついでに巻き数をメモしたりして
  おいて次回のライン選び(交換)の参考にしています。
  
   実験を踏まえると、ここまでの曝露状態は無いにしても、釣り中や保管
  中にも劣化は僅かながら進んでいると言う事です。 長期保管する場合
  には押し入れや引き出しに入れたり、リールに巻いたまま放置せずに、
  リールに袋をかぶせるなどをすれば紫外線対策が出来ますね〜。
  
   (^ω^)そう言えば、ラインのパッケージには製造後の性能を維持する
  という目的で密封されているものあります。
   気にし過ぎる必要はありませんが、紫外線でもラインは徐々に劣化
  をしていると言う事は知っておきましょう〜。
   特にナイロンラインを使う場合は吸水による劣化もあるので、適度な
  時期に交換がお勧めですね。
  
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